新渡戸文化学園:実務能力の教育と人格向上の教育
維持会員通信Date: 2013.12.03
法人名 新渡戸文化学園
大学名 新渡戸文化短期大学
新渡戸文化学園は、創立者・森本厚吉が札幌農学校での恩師である新渡戸稲造を校長に招いて1928(昭和3)年に開設した女子経済専門学校に始まります。当時の専門学校は専門教育に偏りがちでしたが、森本のいう消費経済に基づく合理的な文化生活により生活改善を行う教育と、新渡戸のいう頭と手を支配するハート(心)、すなわち人格養成を行う教育、これを合わせて女子の専門知識・技術・思考と教養を高める教育を行いました。「親心」による教育として個性を伸ばすこと及び思慮と判断力の育成を基盤にしています。その後、戦後の教育制度の改革に伴い、東京文化短期大学に変更し、2010(平成22)年に初代校長の名を冠した新渡戸文化短期大学と名称変更。現在は、社会の変化に対応して、2003(平成15)年に生活学科を2専攻に分離して共学とし、2006(平成18)年から臨床検査学科を設置して専門学校で行っていた臨床検査技師教育を引き継ぎ、 2学科で生活と医療に関する実践的な教育を行っています。
基礎教育科目では知性と感性を伸ばし、 自分と異なる考え方を理解することを目指し、 専門科目では学んだことを社会で役立てるように活かすことを目指しています。それぞれの学科・専攻では、IT社会に対応する情報機器演習、国際的な感性を伸ばす海外語学研修、校外の施設での実社会を体験する実習、学生自身の興味に沿って、細やかな指導が行われる卒業研究ゼミナールや演習発表会もあります。校外の施設での実習では、一人ひとりの個性を伸ばす教育を行っています。
生活学科ではコース制により専門性を高めて食物栄養専攻で栄養士、児童生活専攻で幼稚園教諭、臨床検査学科では国家試験の新卒者全員合格を維持しながら臨床検査技師の養成をそれぞれ行っています。学内での教育のほかには、就業力育成演習などの体験学習を重視しています。また、併設の幼稚園などと提携して生活に基づいた、人を理解し、人を大切にする教育を続けています。
創立者 森本厚吉 |
初代校長 新渡戸稲造 |