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福岡大学:PM2.5や大気汚染に関する研究所を新設

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維持会員通信

Date: 2014.12.10

法人名 福岡大学
大学名 福岡大学


福岡大学は、80年の歴史と伝統のもと9学部31学科、大学院10研究科34専攻を有する私立総合大学です。アジアの玄関口である福岡市の南西部に広大なキャンパス空間と建物施設群(病院を含む)を擁し、2万人を超える学生が学んでいます。

研究面では、人文科学、社会科学、理工学および生命科学など多岐にわたり活発な研究が行われています。地球規模で環境問題が取り上げられる今日、本学が1975年にいち早く福岡市と共同で開発した準好気性埋立構造いわゆる「福岡方式」の技術は、環境保全面ではもちろんのこと有効な地球温暖化の防止対策として世界各国で導入され、高い評価を得ています。
福岡は、アジア大陸からの越境大気汚染物質と日本が放出する汚染物質との混合が始まる場所です。このような特徴を持つ福岡の大気を理解するため、福岡大学理学部では、2001(平成13)年頃からレーザーレーダー、気球、小型無人飛行機などを使った独自の方法で黄砂、PM2.5などの観測を続けてきました。同時に、国立環境研究所などの関連研究機関の観測装置の設置を受け入れてきました。
2014(平成26)年4月には、このような共同研究をより発展させるために「福岡から診る大気環境研究所」を新たに開設しました。この研究所では微小粒子状物質(PM2.5)や黄砂の観測態勢を強化し、その成分の分析などを行うとともに、福岡大学医学部とも連携して、粒子状物質と眼科疾患、呼吸器系疾患との因果関係、健康への影響も調べていきます。研究所構成員は所長に就任した林政彦・福岡大学理学部教授(大気科学)をはじめとする本学の理学部、医学部の研究者9人と、学外13研究機関・企業の12人の計21人です。今後、観測、データ解析を発展させ、複合的な大気汚染の仕組み、その健康への影響などの解明を目指します。
福岡大学レーザーレーダーによる大気観測
福岡大学レーザーレーダーによる大気観測

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