2011年3月11日に起きた東日本大震災を機に、青山学院大学では、学生が主体となってボランティア活動を行う「ボランティア・ステーション」 を立ち上げました。
本団体は、東日本大震災の被災地での教育支援や経済支援活動を行う東北部、都内で福祉支援活動などを行う地域部、発展途上国で衛生・教育支援活動を行う国際部の三つの部で構成されています。所属する学生スタッフは、ボランティアのニーズを調査し、企画の立案や学内外での広報等を担うことで、本学学生がボランティアに参加する機会を提供しています。
2011(平成23)年7月より、毎年夏休みなどを利用してボランティア活動を運営してきました。本年度の国際部の活動の一つとして、2015(平成27)年8月14日~27日までフィリピンのシキホール島で、小学生の教育を支援。シキホール島の小学校で行われている普段の授業は、黒板と鉛筆で受ける座学のみです。そこで学生スタッフは、シキホール島の小学校で理科の実験や体育の授業、鍵盤ハーモニカの演奏などの教育支援を行いました。また、日本では高価なサプリメントとして知られる「カラムンガイ」という植物を商品化した収益が、トイレや貯水タンクの支援につながるため、その苗を一緒に植えました。
また東北部での活動の一つとして、同年8月1日~22日、9月4日~7日には、東日本大震災で被災した宮城県塩竈市への教育支援と経済復興支援を行いました。教育支援では保育園や学童保育などの教育機関でのボランティア、中学生の学習補助、生徒の社会復帰をサポートする適応指導教室における活動、現地中学校生徒会メンバーとのディスカッションを実施。経済復興支援では、塩竈市の最大の魅力である魚介類にスポットを当てた漁業関係者への取材、漁業養殖のお手伝いなどの活動をしました。
本学では、今後、ボランティアセンターの設置を計画しており、引き続き学生の自発的な活動を支援することに加え、東京オリンピック・パラリンピック支援なども行っていく予定です。
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フィリピンの小学校で濾過実験を実施している様子
塩竃プロジェクトでホタテの貝殻を用いてホヤの種の受け皿を作っている様子
フィリピンプロジェクトで「カラムンガイ」を粉末にし、 袋詰めにする作業の様子
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