藤田学院:地域と交流しあるべき医療を学ぶ「まちの保健室」
維持会員通信Date: 2017.11.22
鳥取看護大学の「まちの保健室」は、地域の方々が学校の保健室のように、いつでも気軽に立ち寄って健康を相談できる場所。毎月第3水曜日、鳥取看護大学棟1階の交流ホールに開設しています。また、公民館や地域のイベントに出向いて設けることも多く、学生にとって、地域の方々とふれあいながら学ぶ機会になっています。
「まちの保健室」の始まりは1995(平成7)年。阪神・淡路大震災を経験した近田敬子学長が、自らも被災者であるなか神戸で立ち上げました。誰もが気軽に立ち寄り、健康相談ができる場として有益性が明らかだったことから、鳥取看護大学でも2015(平成27)年の開学時に開設しました。
それから約3年、地域に根ざした活動に加わる学生たちへの教育効果は計り知れません。学生の多くは将来、看護職者になることを目指していますが、看護職者は患者の「健康だった日常」をイメージしなくては、快復をサポートすることはできません。
学生たちは、「まちの保健室」での活動を通じて、健康な方々の日常を知見していきます。ここでは、一人ひとりの患者の人生を見渡してケアにあたる「全人的看護」を実践することができます。今後も、地域の方々との触れ合いを通じて、学生たちが視野を広げていけるよう、継続していきます。
地域の方々の健康相談に学生が中心となって対応