フェリス女学院:音楽と社会の関係を学ぶ新・音楽学部
維持会員通信Date: 2018.07.24
フェリス女学院大学音楽学部は2019年度より、従来の2学科制(音楽芸術学科、演奏学科)から音楽芸術学科のみの1学科制に移行します。背景には音楽の多様化があります。音楽の発表の場は近年、コンサートやCDのほか、ゲーム、映像、インターネットなどに広がっています。また、医療・福祉の現場で「音楽療法」が普及したり、行政や企業が行う文化活動の場面で音楽が活用されたりと、社会に貢献する存在としても注目を集めるようになりました。そこで音楽を「社会とつながるツール」として学び、さまざまな場面で活用するためのスキルを身につけられるよう、音楽学部を再編することにしたのです。
新たな音楽学部では、ワークショップやアクティブラーニング形式の授業を通して、ビジネスや多様なシーンで求められる音楽の知識・技能を習得。グローバル化への対応力も高めるため、英語による授業も開講します。また、文学部・国際交流学部と同じ語学科目や、他学部の専門科目の多くを履修することもできます。
3~4年次にはゼミに分かれて学習。ミュージックテクノロジー系、応用音楽系、ビジネス系、表現系、教育系の5系統10種類のゼミがあります。「メディアアーティストになりたい」「映像作品を制作したい」「音楽教育者になりたい」など、学生の将来の希望と連動した領域を専門的に学ぶことで、音楽と社会をつなぐための手法や、マネジメント力などを身につけます。
このほか、演奏家や作曲家などを目指す学生に向け「パフォーミング・アーツ科目」を開講。声楽・器楽(クラシック・ポピュラー)、作編曲、教会音楽などの「個人実技」、各種アンサンブル、オペラ、ミュージカル、バレエなどの「グループ実技」、「教職のための実技科目群」、最新のテクノロジーを用いた「ミュージックテクノロジー・ラボ」などの科目を設け、学生のニーズに合わせた教育を行います。
学部再編により、さまざまな角度から総合的に「音楽」を学べるカリキュラムになります