広報活動

Well-being な社会の実現に向け研究成果を発信(京都光華女子大学)

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維持会員通信

Date: 2025.12.12

法人名 光華女子学園
大学名 京都光華女子大学

京都光華女子大学の大阪・関西万博 関西パビリオン京都ブースへの出展の様子
京都光華女子大学の大阪・関西万博 関西パビリオン京都ブースへの出展の様子

食べ物を飲み込む力が低下した方向けの嚥えん下げ調整食和菓子や機能性を有したウェルネス・スイーツの開発は、京都光華女子大学の基幹研究として、取り組んできたものです。2025年8月25日から31日にかけて、成果を大阪・関西万博の関西パビリオン京都ブースで発表しました。
展示の中心は、見た目の美しさを保ちながら舌や唇でつぶせる嚥下調整食和菓子(やわらか和菓子)。「食のバリアフリー化」を目指す研究の成果です。
また、健康志向のウェルネス・スイーツも注目を集めました。希少糖「アルロース」を使用した血糖値上昇抑制、脂肪燃焼促進作用が期待できる水ようかんや、ノンカフェインで葉酸やカルシウムなどの栄養素を豊富に含んだキハダカヌレやフィナンシェなど、多様なニーズに応えるウェルネス・スイーツは今後より需要が高まる分野でしょう。

ウェルネス和菓子やウェルネス・スイーツ
飲み込みやすいように材料の配合を工夫して開発された「やわらか和菓子」
ウェルネス和菓子やウェルネス・スイーツ
飲み込みやすいように材料等を工夫して開発された「やわらか和菓子」

日本の伝統技術とサステナビリティを融合させた新たな提案として、着物や帯をボトルカバーなどにアップサイクルした作品も展示しました。着物を着る機会が減少している背景から、「思いをつなぐ」をテーマに、学生が就労支援B型事業所と協働で制作したものです。
老舗畳店と学生がアイデアを出し合って作成した“い草”のカップスリーブも、来場者から関心を集めました。日本の伝統素材を現代的なライフスタイルに取り入れたデザインが好感を得たようです。
京都伏見の老舗酒造との産学連携により開発した、日本酒「光HIKARI」と「華HANA」の試飲会は、長蛇の列となる大好評。女子大学生の視点から改良された飲みやすい味わいが人気を集め、日本酒文化の新たな可能性を世界に発信する貴重な機会となりました。本学は、大阪・関西万博での経験をレガシーとし、今後もwell-being な社会の実現に向けて、教育・研究活動を推進してまいります。

これらの啓発ツールは、京王ストアの都内4店舗で1カ月間展開されました。特にリーフレットは、当初の予定を大幅に超える配布枚数を記録し、増刷を繰り返すほどの人気ぶり。これは、情報を極力そぎ落としたシンプルな構成が関心を引いたためではないかと分析しています。
学生たちは、本プロジェクトを通して、専門知識を一般の方に「簡単かつ手軽に挑戦してもらえる」形に落とし込むことの難しさ、「伝える力」の価値を学びました。周囲の意見に耳を傾け、チームで協力し目標を達成する重要性など、管理栄養士に必要な「しなやかさ」も習得できたのではないでしょうか。
この連携事業を通して、大学の知識提供と企業・自治体のフィールド提供が相乗効果を生み、地域社会に良い効果をもたらすことも再確認できました。

着物や帯をボトルカバーにアップサイクルした作品
日本酒「光HIKARI」と「華HANA」の試飲会の様子
着物や帯をボトルカバーにアップサイクルした作品
日本酒「光HIKARI」と「華HANA」の試飲会の様子

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