広報活動

産学官連携で減塩レシピ開発。啓発ツールを展開(実践女子大学)

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維持会員通信

Date: 2025.12.12

法人名 実践女子学園
大学名 実践女子大学

国民の健康づくりの重点課題である「減塩」の普及・啓発のため、実践女子大学は、東京都南多摩保健所、株式会社京王ストアと連携し、減塩レシピの開発と啓発ツールの展開を行いました。

ラックに並んだレシピカード
減塩を啓発する親しみやすい動画が流れるデジタルサイネージ
ラックに並んだレシピカード
減塩を啓発する親しみやすいデジタルサイネージ動画を作成

この産学官の三者連携は、南多摩保健所が主催する「栄養・食環境地域ネットワーク会議」の取り組みの一環として実施されたものです。生活科学部食生活科学科管理栄養士専攻の学生22人が参加し、大学で学んだ専門知識と自由な発想を組み合わせて、減塩レシピを開発。さらにそれを広く伝えるツールを開発しました。
啓発ツールは4種類。「フライパンで焼くだけ!野菜たっぷりグリルドチキン」をはじめ、3種類の減塩レシピを掲載したレシピカード、「いつものお買い物から減塩にチャレンジ!」など、印象的な言葉を用いた15 秒のデジタルサイネージ動画、「我慢しない減塩」といった分かりやすい言葉を用いた帯カード(POP)、日常的に続けられる減塩のコツなどを大きな文字で見やすく紹介したリーフレットです。

実際に調理され、売り場に展示されたグリルドチキン
見やすい仕様となったリーフレット
実際に調理され、売り場に展示されたグリルドチキン
見やすい仕様となったリーフレット

これらの啓発ツールは、京王ストアの都内4店舗で1カ月間展開されました。特にリーフレットは、当初の予定を大幅に超える配布枚数を記録し、増刷を繰り返すほどの人気ぶり。これは、情報を極力そぎ落としたシンプルな構成が関心を引いたためではないかと分析しています。
学生たちは、本プロジェクトを通して、専門知識を一般の方に「簡単かつ手軽に挑戦してもらえる」形に落とし込むことの難しさ、「伝える力」の価値を学びました。周囲の意見に耳を傾け、チームで協力し目標を達成する重要性など、管理栄養士に必要な「しなやかさ」も習得できたのではないでしょうか。
この連携事業を通して、大学の知識提供と企業・自治体のフィールド提供が相乗効果を生み、地域社会に良い効果をもたらすことも再確認できました。

減塩レシピの開発・調理はもちろん、レシピカードに掲載する写真撮影なども学生が担当
減塩レシピの開発・調理はもちろん、レシピカードに掲載する写真撮影なども学生が担当しました。
調理中の学生の様子
レシピカードの撮影に取り組む学生の様子
調理中の学生の様子
レシピカードの撮影に取り組む学生の様子

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