Campus Cafeteria Collection　［第10回］
 

※2025年8月発行BILANC vol.37に掲載
構成：プレジデント社　
撮影：森本真哉　
編集：プレジデント社

アイデアが咲く、彩りの場

宮城学院女子大学の広大なキャンパスの一角にある「ピエリス」は、学生の笑い声に満ちた憩いの場。2007年に始まった学食リニューアル計画「楽食プロジェクト」で、学生が主体となって空間やメニューの構想を練り、翌年オープンしました。
足を踏み入れると、各学科のイメージカラーを取り入れたカラフルな椅子が目を引きます。背もたれには傘などを掛けられる穴を設けました。この便利な工夫も、学生のアイデアから生まれたものです。「楽食プロジェクト」は今も継続しており、よりよい空間づくりのために活発な意見が交わされています。
食事は、丼や麺などに加え、おかずを自由に選べる量り売りのビュッフェ形式を導入。一人暮らしの学生にも栄養バランスのとれた彩りある食事を、との声から実現しました。簡素なうつわではなく、本格的な磁器を使用するなど、味以外の観点でも「食の喜び」を伝えています。
学生一人ひとりに寄り添い、大学生活を安心して過ごせるように支えたい―そんな教員の願いも込められた学食「ピエリス」。モンシロチョウを意味するその名のように、未来へ羽ばたこうとする学生たちで、今日もにぎわっています。

「明るい空間で、心安らぐひとときを」と学生部長の戸野塚厚子さん。右の写真はランチを盛りつけた様子。 野菜たっぷりのビュッフェで、健康面も安心！うつわにはモンシロチョウのロゴマーク。