明星大学は、1964(昭和39)年に理工学部の開学から始まりました。60年におよぶ歴史の中で、特色ある教育・研究が展開され、多くの成果をあげています。一方、少子化の進展と他大学における理工農系学部・学科拡充のトレンドを踏まえ、明星大学理系学部ならではの魅力や特徴をステークホルダーに発信し、明星大学の理系学部の認知拡大とブランディングを推進していくことが昨今の課題となっていました。
そこで、2024(令和6)年度より研究活動広報誌「LiT」を創刊し、紙媒体とWebの両方で公開することとなりました。「LiT」とは、「Link to~」の略語で、産業界、多摩地域にリンクするためのプラットフォームであってほしいという願いを込めています。明星大学理系学部の研究活動にかかわる情報発信の一環として、産業界や、多摩地域をはじめとする社会全体に対し、研究成果やその面白さと魅力を発信することが目的です。
明星大学の理系学部の研究の魅力は、研究内容だけではなく、研究者や研究室での教育活動にもあります。このことから、研究活動の記事とともに、研究者の個性を打ち出し、理系学部の在学生・卒業生の活躍を重点的に取り上げることになりました。
また、「LiT」を多摩地域の皆様との接点としたいという思いもあります。そのため、高校では探究学習や進路選択時における研究分野の参考資料として活用いただき、地域の企業の方にはシーズ集としての活用、そして多摩市民の方々には研究の面白さや明星大学の魅力が伝わる読みものを目指して制作しています。多摩の街歩きをテーマとした連載を設けるなど、地域の方にも手に取っていただけるような工夫をしております。多摩地域で活躍するアーティスト、もんでんゆうこさんに手掛けていただいたイラストも、大変好評です。
「LiT」は、紙媒体とweb というクロスメディアで運用することも特徴の一つです。これは、あらゆる世代へのアクセス、オープンキャンパスや産学連携のマッチングイベントでの配布を目的としています。また、「研究」という言葉がもつ硬質なイメージではなく、海外のサイエンスマガジンが有するような楽しいデザインにすることで、研究の魅力をよりわかりやすく伝えることも意識しております。
「LiT」は、今後年2回ほどの発行予定です。多摩地域との共創に本冊子およびWeb版を積極的に活かし、本学の魅力を発信していきます。
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