喫茶シャトー(名城大学)
学食・博物館特集Date: 2024.11.29
Campus Cafeteria Collection [Web版 第1回]
※名城大学は2024年11月発行BILANC vol.35に学食「Green Bakery BOOK CAFE」も掲載しています
構成:プレジデント社
撮影:野瀬勝一
心身両面から学生を支える学食に!
名城大学天白キャンパスの学食のひとつ「喫茶シャトー」には食べ盛りの学生を支えて50年の歴史があります。キャンパス内には大きな看板も出していないのにもかかわらず、その味だけでなくマスターとその家族の人柄とその落ち着く雰囲気から、学生はもちろん、卒業生、そして教職員も常連となり混み合っていることが多いそう。
「忙しくプレッシャーのかかる学生の体と心を支えたい」
そう話すのは、学生と気軽に声を掛け合う2代目マスターの松井めぐみさん。多くの学生の顔と名前を記憶していることに加え、強化中の運動部の学生については、監督と相談し、食事の量の調整も行っています。時には学外で行われるラグビー部や野球部の試合の応援に駆けつけることも。
人気のメニューは、オムカレー、カレーピラフ、カツ丼。 特にカツ丼は販売開始から続々と注文が入りお昼前に売り切れてしまうことも多いとか。 そして、注目すべきはそれらのボリューム。 常連学生が考案したカレーピラフ(写真)は、大盛りのご飯の量がなんと2合も。 |
運動部の学生は、学業に加え国内外で活躍できるよう練習に励んでいるため、大きな負担を感じていることがあるそうです。そのため松井さんは、近年自主的に大学で心理学を学び、「学生の心のケアでも貢献できれば」と認定心理士の資格を取得したそうです。
名城大学は2026年に開学100周年を迎えますが、喫茶シャトーは、その半分にもおよぶ期間ずっと学生を家族のように支えています。
入り口付近には人気メニューの「天白に オムカ・カレピ ママの味」の貼り紙が。レジ付近には学生が自ら作ったクラブごとの名簿も。 | |
学食では、父である初代マスターが1974(昭和49)年に経営をはじめたときから、学外に出ずとも授業の合間の時間をつぶせるようにと、一万冊以上の漫画を読むことができる。 |