広報活動

敬和学園:佐渡島の集落で遊歩道整備&路上茶屋を開店!

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Date: 2022.07.25

法人名 敬和学園
大学名 敬和学園大学

新潟県新発田(しばた)市の敬和学園大学は、「実践するリベラルアーツの大学」として、リベラルアーツによる多彩な学びをキャンパス外にも広げ、地域の方々との交流を深めています。人文学部国際文化学科の長坂康代ゼミでは、2020年度より佐渡市・宿根木(しゅくねぎ)集落で、地域づくりの活動を継続中。2021年度には同市の「域学連携地域づくり応援事業」として、「宿根木集落における多様な交流の場づくり活動」を行いました。
宿根木は佐渡島の南西にあり、金銀山での採掘が盛んになった17世紀以降、北前船の寄港地として発展しました。今でも古い町並みが残り、観光名所となっていますが、地域住民の交流の機会が減少するなどの課題があります。
そこで長坂ゼミでは、地域の資源を活用した交流の場づくりに着手。その一つが、水田開発時代に開かれた史跡である「横井戸」までのトレッキングコース(遊歩道)づくりでした。コースが整備されれば、住民の健康促進に寄与すると同時に、新たな観光資源にもなると考えたからです。
同時に、集落の入口にある観光客用の駐車場にベトナム風路上茶屋を開店しました。これは、今回の活動のモデルとしたベトナムの文化を参考にしたものです。ベトナムでは、手頃な価格のお茶や嗜好品を販売する路上茶屋が、地域のコミュニケーションの場となっています。宿根木の路上茶屋で販売したのは、リサイクル米袋バッグとマグネット。バッグは、使用済米袋を再利用したトートバッグ、マグネットは端材に宿根木の焼き印を押して観光土産としたものです。商品は地域住民のほか、県外からの観光客にもお買い求めいただきました。来店者は日を重ねるごとに増え、コミュニティ空間の形成という当初の目的を果たすことができました。
12月には宿根木集落で報告会を開催。出席者からは、「トレッキングコースの側面を竹で覆うのはどうか」「観光化するときの安全策を検討したい」といったご意見をいただきました。路上茶屋に関しては、「駐車場のスペースも活用して、より広い場所でコミュニケーションを図るようにしては」というご提案もありました。この路上茶屋では佐渡番茶を無料提供していたのですが、「栽培場所や販売場所を案内してくれたらよかった」といったご意見もいただき、次年度の活動の参考にしていきたいと考えています。
住民の方々からは、若い世代の人が宿根木を盛り上げていく体制づくりも求められています。そこで長坂ゼミでは、佐渡市内の小学生や専門学校生など、多くの若者が関われるイベントづくりも視野に、活動を継続することにしています。今後は集落やNPO法人などとも協力し、世代を超えた交流の場づくりを進めてまいります。

路上茶屋の開催・リサイクル米袋バッグと宿根木マグネット販売
路上茶屋の開催・リサイクル米袋バッグと宿根木マグネット販売
トレッキングコースを整備している様子。
トレッキングコースを整備している様子。
路上茶屋では地域住民と交流した。
路上茶屋では地域住民と交流した。

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