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清泉女子大学:コンドル建築 現存9件関係者が初めて結集!

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Date: 2022.03.28

法人名 清泉女子大学
大学名 清泉女子大学

サミットで挨拶をする高野禎子副学長。
サミットで挨拶をする高野禎子副学長。

東京都品川区に所在する本学の本館は、1915年(大正4年)に島津忠重邸として建てられた近代建築であり、国の重要文化財に指定されています。設計者は英国出身の建築家ジョサイア・コンドル。明治時代に御雇(おやとい)外国人として来日し、鹿鳴館などを設計しました。
2020年、コンドル没後100年と本学創立70周年を迎えることから、記念行事として「コンドル・サミット」を計画したものの、コロナ禍によって順延。翌2021年7月に開催できましたが、政府の緊急事態宣言下だったため無観客で行い、一部リモートでの参加となりました。このサミットは、コンドルが日本で設計した建築物のうち、現存する全9件の関係者が一堂に集うという、初の試みでした。
イベントは2部構成。第1部は「創立70周年記念式典」で、杉山晃理事長の式辞、深澤光代シスターの祝辞に続き、コンドル建築の研究者でもある河東義之氏が、「コンドル建築と清泉女子大学」をテーマに基調講演を行いました。
第2部が「コンドル・サミット」で、まずは各建築物の所有者や管理関係者が、パワーポイントの資料を用いてプレゼンテーション。その後、高野禎子副学長がファシリテーターとなり、シンポジウム形式で、コンドル建築の特色や管理上の課題、将来展望などを意見交換しました。長い時間をかけて大切に紡がれてきた建物に関する皆様のお話は、敬意と愛情に満ちあふれたものばかり。各建物が関係者の努力によって守られ続けているからこそ、建築物そのものの価値に歴史と伝統の重みが加わり、いまも多くの方々の心を魅了しているのだということを再認識できました。
サミット終了後は本館の大ステンドグラスを背景に記念撮影を行い、佐伯孝弘学長が館内をご案内しました。ご参加いただいた皆様は、暖炉やバルコニーの柱など隅々まで熱心にご覧になり、ご自身の建物と比べながら、改めてコンドル建築に感じ入っているご様子でした。
今回のサミットを機に、本学ではコンドル建築関係者との連携を密にし、保存・活用策を模索し続けてまいります。なお、サミットに参加したコンドル建築は、本学のほか以下のとおりです。
岩崎久弥茅町本邸、岩崎家玉川廟、綱町三井倶楽部、三菱一号館美術館、旧古河邸(大谷美術館)、諸戸清六邸(六華苑)、岩崎弥之助高輪別邸(開東閣)、東京復活大聖堂(ニコライ堂)。

本学本館は島津忠重邸として大正時代に完成。
本学本館は島津忠重邸として大正時代に完成。

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