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成蹊学園:神社とコラボ オリジナル!和歌おみくじ

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Date: 2022.03.28

法人名 成蹊学園
大学名 成蹊大学

前例のない「和歌のおみくじ」が、2021年12月にリリースされました。手がけたのは、埼玉県所沢市の武蔵野坐令和神社(むさしのにますうるわしきやまとのみやしろ。通称、武蔵野令和神社)と、本学文学部日本文学科の平野多恵ゼミからなる共同プロジェクトチームです。
今回リリースされたのは、全64首のうち35首。A5サイズ両面印刷で、睦月ムンク氏によるイラスト面と、平野教授とゼミ生が担当した解説面で構成されています。和歌からメッセージをいただくおみくじで、吉凶はありません。それぞれの歌には、現代語訳のほか、歌の背景、メッセージ、出会い運、クリエイティブ運、健康運、開運の鍵が記されています。
お告げにふさわしい和歌は、神話や万葉集から現代短歌までを対象に選りすぐりました。平野教授と同神社の調べによると、「これまでに類を見ない、世界初のおみくじ」とのことです。同神社は2020年に創建され、KADOKAWAによる日本最大級のポップカルチャー発信拠点の「ところざわサクラタウン」に鎮座しています。KADOKAWAの創業者、角川源義は短歌・俳句に造詣が深く、その流れを汲む角川文化振興財団は短歌専門誌『短歌』を刊行し、角川短歌賞も開催。そうした背景から、「角川にふさわしいおみくじを」と、和歌とのコラボレーションを構想し、同神社からおみくじの研究者である平野教授にご依頼をいただきました。従来にないおみくじづくりとあって、ここまでに要した時間は2年以上。平野教授は、おみくじのルーツである神のお告げの歌や和歌占いを研究し、『神さまの声をきく おみくじのヒミツ』(河出書房新社)、『おみくじの歌』(笠間書院)などの著書があります。その研究に基づき、日本古来のおみくじ文化をふまえて考案されました。
制作にはゼミ生も参加しました。「和歌のメッセージを自分ごととして深く理解する力」「そのメッセージを多くの人の心に響くように書く力」などを身につけてほしいという平野教授の考えがあったからです。1300年におよぶ膨大な出典からの選出には時間がかかったそうですが、中でも、歌の心を深く理解したうえで、心に響くメッセージを書くことが特に難しい作業とのことでした。平野教授は「いちばん大切なのは、『歌』のメッセージの核心を理解すること。繰り返し声に出して読むことや、注釈書を多く読むことによって理解を深め、原稿は何度も添削を繰り返して作成しました」と語ります。平野ゼミでは全64首の完成に向け、今後も活動を続けていく予定です。

成蹊大学_和歌おみくじ
和歌おみくじはA5判、イラストと解説の両面印刷。
成蹊大学_和歌おみくじ
「千年和歌みくじ」第1番
成蹊大学_和歌おみくじ
1300年を超える和歌の歴史から名歌を厳選したオリジナルの和歌みくじ「千年和歌みくじ」。
武蔵野坐令和神社
(ご参考)
武蔵野坐令和神社(通称、武蔵野令和神社)
むさしのにますうるわしきやまとのみやしろ

〒359-0023
埼玉県所沢市東所沢和田3-31-3

https://musashinoreiwa.jp/

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