国際学院:全ゼミあげてSDGs教育。学生の意識を変革!
維持会員通信Date: 2022.03.28
法人名 国際学院
大学名 国際学院埼玉短期大学
国際学院埼玉短期大学は2018年12月に国連グローバル・コンパクト(UNGC)に署名し、グローバル・コンパクト・ネットワーク・ジャパン(GCNJ)に加入しました。以来、SDGs達成に向け、「プラスチックごみ削減のためのマイボトル持参運動」などに、学院をあげて取り組んでいます。
教育におけるSDGsとしては、19年度より、1年次の「プレゼミ」と2年次の「卒業研究ゼミ」の双方で、SDGsに関連づけた専門教育に着手しました。卒業研究ゼミの数は、21年度は幼児保育学科に13、健康栄養学科食物栄養専攻に8、同学科調理製菓専攻に4あります。これらすべてのゼミにおいて、SDGsが目指す17のゴールのうち1~3つを関連づけています。
例えば、幼児保育学科の教育学ゼミ「子どものよりよい成長のために」や食物栄養専攻の食育ゼミ「学校給食の現状と課題について」では、目標3(すべての人に健康と福祉を)と目標4(質の高い教育をみんなに)、調理製菓専攻の4つのゼミでは、目標12(つくる責任つかう責任)といった具合です。こうした取り組みによって、「持続可能な開発目標」という視点を持ちながら学べる機会を提供しています。
2020年度の卒業生を対象にしたアンケートでは、「入学前にSDGsを知らなかった」と答えた学生が55.6%だったのに対し、「卒業研究を通してSDGsを理解できた」との回答が94.4%に達しています。
また、人権、労働、環境、腐敗防止の4分野からなる「UNGCの10原則」に関する取り組みも行っています。活動の主体は学友会で、ペットボトルキャップを回収し、キャップ貯金箱推進ネットワークへ提供しているほか、使用済切手を収集して、国際協力NGOジョイセフの「世界の女性支援活動」に協力しました。活動の様子は学友会報『RING』に随時掲載しています。
さらに、本学所在地のさいたま市が推進する食品ロス削減プロジェクトにも参加。健康栄養学科で、「おいしく減らす、食品ロス」をコンセプトにした「日曜日は食べつくスープ」のレシピを考案しました。これは、「1週間の調理で余った野菜などを、日曜日にスープに調理する」という料理です。この「食べつくスープ」に関しては、さいたま市のほか、大学コンソーシアムさいたま、東京ガス株式会社が連携した産官学事業の料理教室も企画され、本学の学生も参加しました。
SDGs推進の取り組みは、2019年度の大学祭の「五峯祭」でもなされました。当日は4000人を超える来場者に対して、「エコふりかけ無料試食・レシピ提供」「子どもの遊び場・手作りアトラクション(廃材(古紙)利用)」「さいたま市と共同開催 食品ロス削減プロジェクト公開講座・紹介ブース設置」などを行いました。
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2019年度のポスター発表の様子。 | |
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2019年度の卒業研究発表会とポスター発表の様子。 |