広報活動

聖学院:東北との絆を確認できるオンラインツアー

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Date: 2021.12.10

法人名 聖学院
大学名 聖学院大学

聖学院大学は、東日本大震災直後から岩⼿県釜⽯市を中⼼に、継続的に復興⽀援活動を⾏ってきました。しかし2020年以降、新型コロナウイルス感染症拡大の影響で、現地での復興⽀援活動を⾒合わせざるを得ない状況になり、ボランティア活動は休⽌に追い込まれました。
そのような中、被災地に縁のある学⽣たちの「改めて震災について学び、防災の大切さと東北の魅⼒を伝えたい」という思いから、「東北オンラインスタディーツアー」を開催しました。
ツアーは8月27日と28日の2日間。学⽣13名、教職員11名に加え、同法人の女子聖学院高等学校から⽣徒2名、自由の森学園高等学校から⽣徒6名、教員2名の、計34名が参加しました。
初日は、東北出身の人文学部児童学科の学⽣2名に、それぞれが体験した東日本大震災について語ってもらいました。当時小学⽣だった2人ですが、大切な思い出の場所が震災後大きく変化してきたことや、ご家族との大切な思い出について話してくれました。また2人は「被災地としてだけではなく、東北の魅⼒を知ってほしい」と、乾燥ホヤ、牛タン弁当などの現物を⼿に、現地の文化や特産物をプレゼンする時間を設け、参加者を楽しませていました。
2日目は宮城県⽯巻市と中継し、震災で娘さんを亡くされ、現在は語り部として活動されている佐藤敏郎さんに、震災遺構となった⽯巻市立旧大川小学校校舎を案内してもらいながらお話を聞きました。旧大川小学校では、津波により佐藤さんの娘さんを含めた児童74名、教職員10名が犠牲となりました。
まずは、献花台の前で⼿を合わせます。佐藤さんは、震災前の様子を映し出した何枚もの写真と共に、当時の様子を詳しく説明してくれました。
次に、震災当時、岩⼿県の小学校4年⽣だった岩⼿大学3年の佐野里奈さんを招待し、本学学⽣と対談形式で進⾏します。佐野さんは高校⽣のとき、母校の小学校で自身の被災経験をもとに仲間と作成した紙芝居による防災授業に取り組まれました。その経験や防災の重要性について語ってもらいました。
ツアー終了後、参加者同士で感じたことを共有する時間を設けました。ある学⽣からは「風化させないためにも常に考えていきたい」という声が寄せられました。今回の学びを未来に引き継ぐためにも、東北の方々との関わりを続けていきます。

聖学院大学の被災地に縁のある学生がプレゼン 聖学院大学の被災地に縁のある学生がプレゼン
被災地に縁のある学生がプレゼン
語り部の佐藤さんが当時の様子を語る 語り部の佐藤さんが当時の様子を語る
語り部の佐藤さんが当時の様子を語る

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