広報活動

金城学院:新しい芽を育みつつ伝統も守る

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Date: 2021.12.10

法人名 金城学院
大学名 金城学院大学

2019年「第5回学⽣団体総選挙」(全国各地で活動する学⽣団体・サークル・部活動を表彰)において、1178もの参加団体の中から「総合グランプリ」を受賞した「DIAGIRL(ディアガール)」。これは、カンボジアでのNGO活動を経て研究の道に進んだ国際情報学部・佐藤奈穂准教授のゼミ学⽣が、カンボジア女性と共に作り上げるアクセサリーブランドです。女子大⽣がその感性を⽣かしてイヤリングなどをデザインし、夏休みにカンボジアに訪れ、現地の女性にアクセサリーを制作してもらいました。
完成したものはECサイトやマルシェ、各大学の学園祭などで学⽣自ら販売し、販売収益は現地の女性たちに還元しています。
2021年度はコロナ禍の影響でカンボジアへの渡航が難しいため、アクセサリーの材料を現地に送り、Zoomで作り方を教えて制作をしてもらい、完成した商品を日本に送り返してもらうことで完成させました。また今年度は、日本で暮らす外国人にも目を向けようと、愛知県在住のカンボジア出身の技能実習⽣との交流を図る新企画「DIAFamily Project」を始動しました。
まずは技能実習⽣を取り巻く実状を把握するため、聞き取り調査を実施。調査から、日本語学校の入学や渡航⼿続きの際に多額の借金を抱えることや、不当な労働搾取、外国人差別などの人権侵害といった問題が明らかになりました。技能実習⽣の多くが大学⽣と同世代の若者で、日本に憧れを抱いて訪日してきます。ところが、日本で実習を経験すると、日本を嫌いになり絶望して帰っていく人が多いという実態が⾒えてきたのです。
そこで、同世代だからこそ解決できる問題に焦点を当て、日本での暮らしが快適になるサポートを⾏いたいと考えました。仏教が根付いているカンボジアに馴染み深いお寺を会場に、7月からは、月に3、4回のペースで日常的な日本語習得を⽀援する「日本語講座」や、浴衣やスイカ割りなどの日本の文化体験を⾏っています。さらに、これから訪日するカンボジア人技能実習⽣に向けて、地下鉄の乗り方やカンボジア食品が⼿に入るショップリストなどのお役立ち情報を発信するサイトや動画制作にも着⼿します。コロナ禍においても、カンボジア⽀援活動を続けていきます。
ところで、今年は同法人の金城学院中学校・高等学校が、1921年に日本で初めてセーラー服を制服として、ちょうど100周年となります。このことを記念し、洋菓子店「カフェタナカ」とコラボレーションしたクッキー缶を作りました。金城学院の学⽣・⽣徒・園児、卒業⽣・卒園⽣・保護者・教職員に対し720個限定で販売したところ、好評を得て完売しました。オリジナルの缶は制服⽣地の濃紺に合わせています。縁取りには濃紺に映える金色を配し、中央には誇らしく艶やかな校章をあしらい、金城学院らしいデザインとなっています。

DIAGIRL 2021年7期生
DIAGIRL 2021年7期生
洋菓子店「カフェタナカ」とコラボレーションしたクッキー缶
洋菓子店「カフェタナカ」とコラボレーションしたクッキー缶
復元した制服を今の生徒たちが着用
復元した制服を今の生徒たちが着用

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