広報活動

宮城学院:備蓄食料で手軽に調理できる災害食レシピ

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Date: 2020.04.03

法人名 宮城学院
大学名 宮城学院女子大学

「Food and Smile!」(略称FAS)は、宮城学院女子大学で管理栄養士を目指す学生が運営している、食を通じた地域の活性化に貢献することを目指すボランティア団体です。その名称には、「食を通して笑顔に」という想いが込められています。
FASは、メンバーのほとんどが東日本大震災を経験していることもあり、「震災で明らかになった災害時の食に関する問題を解決すること」を活動目的に掲げています。そのため、地元企業や地域住民と連携しながら、地場産物や備蓄食料を使って手軽に調理でき、衛生面や栄養面にも配慮した「災害食レシピ」の開発と普及に取り組んでいます。
レシピの作成は、顧問の教員の指導を受けながら、メンバー全員で取り組んでいます。このレシピは、緊急時でも調理できることが特徴で、「水道・電気・ガスを極力使わない」「簡単に調理できてアレンジしやすい」「子供や高齢者でもおいしく、楽しく食べられる」などといった、さまざまな工夫をしています。
また、開発したレシピを紹介するため、災害食の料理教室も開催しています。これまで、地域のさまざまな団体の依頼を受けて開催したほか、県外で実施したこともあります。この料理教室は、災害食への理解促進と普及に一定の効果があると期待しています。また、料理教室の企画・運営は依頼者と学生がともに行い、参加者が理解しやすい説明の仕方を考え、リーフレットやレシピなどもわかりやすくなるよう工夫を凝らしています。
これまで、料理教室の参加者がさらに地域の料理教室でレシピを紹介するなど、防災意識や災害食の知識が地域全体に広がる取り組みとなっています。学生たちも、料理教室の運営を通じて、説明する能力が向上するとともに、先を見通して準備をする等、計画的に行動ができるようになったと感じています。

災害食の料理教室の様子
災害食の料理教室の様子
災害食の料理教室の様子
災害食の料理教室の様子
災害食の料理教室の様子。参加者が別の場でレシピを 紹介するなど、災害食の普及に一役買っています。

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