広報活動

麻布獣医学園:最先端の研究成果を社会へ発信

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Date: 2019.11.28

法人名 麻布獣医学園
大学名 麻布大学

麻布大学では2019(令和元)年8月4日に、学内のカフェテリアさくらで、サイエンスカフェ「麻布大学が取り組む最先端の科学研究~ヒトと動物の健康社会をめざす動物共生科学~」を開催しました。サイエンスカフェは、文部科学省が取り組む私立大学研究ブランディング事業の1つで、今年で3回目を迎えました。
本イベントは、受験を控える中高生、近隣住民、ペットが大好きなファミリーなど、さまざまな人が無料で参加できるイベントです。麻布大学の最先端研究領域「ヒトと動物の健康社会をめざす動物共生科学」のなかの3つの研究分野を、本学の教員が紹介した後、カフェタイムと称して参加者全員で自由に語り合う時間が設けられました。
3つの研究分野については以下のような紹介がありました。まず、菊水健史教授(獣医学部・動物応用科学科)は「ヒトとイヌの動きを長期的にセンサーなどで計測しつつ、獣医医療による人間の健康も同じく計測しながら、人間と犬のつながりを支える遺伝基盤を解明する」。次に上家潤一准教授(獣医学部・獣医学科)は「さまざまな機能障害を引き起こすといわれているアミロイド(異常たんぱく質)について、ほ乳類のAAアミロイド症を比較し、共通する病態からヒトのAAアミロイド症の原因遺伝子を明らかにする」。そして、阪口雅弘教授(獣医学部・獣医学科)は「乳児期にペットを飼っていると、学童期に気管支喘息になる確率が低くなる。アレルギー抑制細菌の発見は、アレルギーの新規治療法の開発につながる。また、犬を飼うことで児童の健康を促進していることを科学的に証明したことで、犬と人間による共生社会がまた前進した」と具体的な事例とともに紹介されました。
最新の研究分野を伝える場でもあり、難解な言葉や話題もありましたが、後半のカフェタイムには先生方に直接身近なことを質問することができ、参加者にとっても有意義な時間になったことと思います。

麻布大学・国際シンポジウムの様子
麻布大学・国際シンポジウムの様子
サイエンスカフェに先立ち、7月は国際シンポジウムが行われました。

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