君が淵学園:現役院生がバイオベンチャー企業を設立
維持会員通信Date: 2019.03.26
法人名 君が淵学園
大学名 崇城大学
2018(平成30)年4月、本学大学院生の古賀碧さん(工学研究科)がバイオベンチャー企業の「株式会社Ciamo 」を設立し、代表取締役社長に就任しました。同社では、焼酎粕で培養可能な光合成細菌を安価で大量に培養できるキット「くまレッド」の研究開発、製造販売を手がけています。
古賀さんは、かつて本学の起業部「SOJOVentures 」に所属していました。SOJOVenturesは、大学発のベンチャー起業家の輩出と育成を目標に掲げ、2014(平成26)年10月に創部しました。いわゆる「起業サークル」とは一線を画した、日本初の大学公認の起業系部活動です。ここでは専任教員や経験豊富なアドバイザーのもと、ビジネスプランの作成や、学内外のビジネスプランコンテストへの応募、起業家やベンチャーキャピタリストとの交流、国内外の合宿やイベント参加、シリコンバレーでの研修など、多彩な活動を行っています。
起業部はまた、サンフランシスコの「崇城大学シリコンバレーオフィス」をはじめ、多くの外部講師によって支えられています。2017(平成29)年にはファンド会社のSOJOスタートアップラボ株式会社を設立し、学生起業の資金支援体制を整えました。株式会社Ciamoも、設立時にはSOJOスタートアップラボからの出資を受けています。
同社で手がける「くまレッド」の研究開発・販売事業は、会社設立以前から評価が高く、2017年には「第6回全国学生英語プレゼンテーションコンテスト」で最優秀賞(文部科学大臣賞)を、「第13回キャンパスベンチャーグランプリ全国大会」でも文部科学大臣賞(テクノロジー部門大賞)を受賞しました。光合成細菌は応用範囲が広い一方で生産コストがかかることが課題となっています。焼酎粕での培養は低コスト化を実現し、類似商品の半額程度の売価を設定することができました。古賀さんによると、5年後には10億円の売り上げを見込んでいるそうです。
株式会社Ciamoの古賀碧社長と設立メンバー
|
右端は指導教員の宮坂均教授
|