学校法人が財団に加入するメリット
特集企画Date: 2026.04.20
教職員の未来と安心を支える「退職資金交付事業」とは?(後編)
この記事では、はじめて財団の業務に担当される方に向けて、財団の退職資金交付事業の概要を説明します。
前編では、「退職給与引当金と掛金の関係」について解説しました。後編では、財団に加入するメリットについてご案内します。
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Q:財団に加入するメリットはなにがあるの? |
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A:退職金に必要な資金を確実に受け取ることができ、退職金の支払いの安定化を図れるなど大きく3つのメリットがあります。 |
1.退職金の支払いの安定化と負担を平準化
前編で財団の仕組みとしてご説明したとおり、退職する人数が多い年でも、教職員の退職金に必要な資金を確実に受け取ることができます。そのため、学校法人が単独で行う場合と比べ、実質的な負担の平準化・軽減が可能です。
財団の退職資金交付事業は、「修正賦課方式」により運営しています。当年度に必要な退職資金に加え、退職者の急増期に備えて必要な資金を加入法人全体でカバーできるよう、3年ごとに計算された掛金率を設定。中長期的な収支や将来見通しを継続的に確認しながら運営しています。
また、それぞれの加入法人において、一定期間に納入された掛金が退職資金の交付額を上回る状況が続く場合には、事業全体の安定性を確保した上で、将来の掛金率を引き下げるなど、必要な調整が図られる制度となっています。
加入法人が納入した掛金が退職資金として使われないまま失われる、いわゆる「掛け捨て」となる心配はありません。長期的な視点で見れば、収支バランスのとれた、適切な負担となる仕組みが整えられています。
財団の退職資金交付事業の財政方式
(退職者・退職資金の急増時等に対応するため準備資産を保有)

2.国公立大学と同水準の退職金制度を維持できる
退職資金交付事業は、国公立大学教職員の退職金との均衡を考慮して設計されています。財団に加入することで、自前で退職給与引当資産(負債として計上される退職給与引当金と同額の資金)を積みあげることなく、教職員に安心してもらえる国家公務員と同水準の退職金制度を継続可能です。
こうした安定した待遇は、加入法人における「優れた教職員の確保」や「長く安心して働いてもらうための環境づくり」にも、重要な役割を果たします。
さらに、財団に納めた掛金は「私立大学等経常費補助」の対象となっており、掛金の約2割相当額が国から加入法人に直接交付されています。これは、財団の仕組みが私立大学等の教育・研究基盤を支える重要な制度として位置づけられていることを示しています。

3.教職員が安心して働ける環境が、教育・研究の質を高める
退職後の生活の不安を減らすことは、教職員が在職中に教育・研究に専念できる環境づくりにつながります。
財団は、加入法人が定めている退職金制度を尊重しながら、その安定的な運営を資金面から支えています。加入法人の制度設計や運用方針を変えることなく、安心して退職金制度を維持できる点も、大きな特長といえるでしょう。
教職員が長く働き続けられる組織であることは、教職員の所属法人への信頼と帰属意識を高めるとともに、その積み重ねが、結果として教育力や研究力の向上にもつながります。
未来のために、私学とともに
日本の高等教育を支える私立大学等には、社会の変化に対応しながら多様性に富んだ質の高い教育・研究を進めることが期待されています。
財団は、退職金制度の面から、これからも私立大学等の健全な発展を支えられる存在であるべく、透明性(誰にでもわかる形で適切に運営する)、安定性(国債など安全性の高い資産で資金を運用し、長期的に守る)、公益性(社会全体に役立つ存在として法令等を遵守する)を重視した運営に取り組んでまいります。
これらの積み重ねが、学校法人と教職員双方の「安心」を支えるとともに、私立大学等の未来につながると考えています。
加入法人の皆さまが、将来にわたって安心して大学運営に専念できるよう、私学全体の「共同基盤」として、その役割を果たし続けます。
退職資金交付事業のさらに詳しい情報は、「かんたんにわかる退職資金交付事業」のページをご覧ください。
財団の概要と事業報告は、年次報告書(ANNUAL REPORT)にまとめています。


